初めての肉眼彗星 C/2023 A3

飯田康夫

はるか太陽系の奥深くからやってきた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)がその雄姿を見せてくれました。私にとっては初めての肉眼で見ることのできた大彗星でした。地球接近を終えて故郷に帰っていく姿を星々のなかで見送りました。   (10月14日愛知健田原市 10月21日長野県大鹿村 11月8日自宅)

土星 2024

飯田康夫

土星の環は公転軌道面から約27度傾いていて、その傾きをほぼ保ちながら太陽のまわりを約30年かけて公転しています。そのため、地球から見たときの環の傾きは、約15年周期で大きくなったり小さくなったりします。環の厚さは環の厚みは、最わずかに数10メートルときわめて薄いため、環が消失したように見える現象が起こります。来年がその「環の消失現象」が起こる年です。

スカイワードあさひ天体観測室の太陽望遠鏡によるHα像

飯田康夫

スカイワードあさひ天体観測室にある太陽望遠鏡は、特殊なフィルターを利用して、プロミネンスなどを太陽面の活動を目視観測することができます。 さらに、CMOSカメラと画像処理を組み合わせることにより、プロミネンスや粒状斑、プラージュ、ダークフィラメントなどの様子をより鮮明なイメージで捉えることもできます。

活発な太陽面活動の白色光観察

飯田康夫

11年周期で活発化する太陽活動は、現在そのピーク時期にあり、黒点などを多く見ることがあります。 この写真を撮った数日後には愛知県東部でもオーロラが観測されたとの報告がありました。                             (太陽の直接観察は大変危険です。減光フィルターなどの安全対策が必須です。)